「だああぁっ!赤ずきんから離れろこのキス魔神!」 黒狼が横から赤ずきんを引っ張りました。 「え?え?え?黒狼くん?」 「あー…え、えっと…」 白狼から引き離したのはいいものの、どうしていいか分かりません。 「あっれ~?黒狼、どうしたのかなぁ。何もできないの~?」 「う、うっせー!」 白狼に馬鹿にされてカチンときた黒狼は、戸惑う赤ずきんの腕を掴んだまま口にキスをしました。 「……ぁっ…」 「あ゙あ゙っ!」 可愛らしい声をこぼす赤ずきんの隣で、白狼が呻きます。