そんな2人を見てしびれを切らしたのは狼でした。 「うおおぉ!お前達は一体何なんだ!兄弟喧嘩ならおうちに帰ってからやりな!」 しっしっ、と2人を追い出そうとしたとき小さくドアをノックする音がしました。 「げえっ」 「「赤ずきんっ!?」」 狼は目を大きく開いて顎を伸ばし、黒狼と白狼は顔を明るくさせました。 「おばあちゃんこんにちは。お見舞いに来たよ」 外で可愛らしい赤ずきんの声がします。