「「ちょおおおっと待ったああぁ!」」 しかし突如、凄まじい音と共に何かが家の中に飛び込んできました。 狼は吹き飛ぶような勢いで開いたドアに頭をぶつけ、赤くなった場所をおさえながら床にうずくまります。 「いってー!」 「お前が引っ掛かったからだろ!」 のそのそと起き上がったのは、黒狼と白狼。 頭を押さえた狼は、 「痛いのは俺だ…」 と小さくつぶやきました。