純白の羽



大好きだったんじゃない。

今でも大好きなんだ。


こんなに好きなのに忘れるはずがないだろ?

信じろよな?天使。

俺も信じてる。


天使が言った最後の言葉。

『白羽、天使になりに逝く』って言いたかったんだろ?


なったんだろ?天使に。

本物の大天使に……。


彩喜の目からは涙がこぼれた。


情けないよなぁ〜、俺。

カッコいいとこしか見せてなかったからな〜。


じゃ白羽、俺はそろそろ行くな。

白羽が守ってくれてんじゃ、次に会えるのは一世紀後か?


ま、共に元気でやろうや。


彩喜が白羽の墓を後にしようと後ろを振り向いた。

その時だった。