純白の羽



――1月


前期も終わり、二人とも合格。


少しは高校に通えることを願いながら、二人の時間をゆっくり楽しんだ。

ただ、毎年ながら風邪をこじらせ、呼吸困難。

そんな時でも彩喜は来てくれた。


母に対処を教わって、私の面倒を見てくれた。


母は二人きりにしてくれた。


どんなに辛くても、『想われてる』。

その気持ちが働いて、嬉しくなった。


完治に1ヶ月。

いつの間にか2月になっていた。


そう、2月……。

誕生日は3月。


病気は原因不明のまま。

このまま進めばあと……1ヶ月あるかないか……。


この世から消える。

怖い 怖い 怖い。