「それに、3ヶ月……いや、あえて4ヶ月!二人の思い出 いっぱい作ろうぜ?」
思い出……?
「思い出は一生忘れない。心に残る宝物。写真みたく燃えることなく、パソコンみたく壊れることなく ずっと残るんだよ」
ずっと、残る……。
作りたいと思った。
二人の思い出。
例え残り短い運命だとしても、二人の中に焼き付ければいいじゃない。
――思い出を。
何をそんなに怖がっているの?
何をそんなに ためらっているの?
彩喜に私のこと、覚えていてもらおうよ。
みんなに覚えていてもらいたい。
それが私の望み。
それが私が天使になる意味。



