「……あと、4ヶ月……?」
「4ヶ月前後。3ヶ月かもしれないし、5ヶ月かもしれない。病気の原因が分かれば、もしかしたら延びるかもしれない。わからないの」
「3……ヶ月……」
「もし付き合ったとしても、3ヶ月で離れる可能性もあるの。一緒にいて、辛いのは彩喜くん。それでも……耐えられる?」
そう言っている自分が怖かった。
3ヶ月しかないかもしれない。
彩喜くんを置いて逝くかもしれない。
悲しませるかもしれない。
「決めた」
「……彩喜……くん?」
そして、一息ついてから言った。
「付き合ってくださいませんか?お姫様」
彩喜くんの言葉。
それは紛れもなく、OKの返事。



