「……す、少し……って……?」
私は真実を言った。
それが私からの条件。
変えられない条件なの。
「私……15歳になれるかどうかもわからないの」
「15……誕生日は……?」
「3月」
「……そ、んな……」
歯を食いしばった。
悔しいの。
幸せな人生を壊す病気が。
怖いの。
この世から『白羽』が消えてしまうことが。
でも、そんなことを言ってる場合じゃない。
『白羽』には時間がないの。
白羽は天使になるんだから、そんな怖がってる暇なんてないくらい、みんなを守るの。
ずっと見守るの。
最後の賭け。
私の今を受け止められる?
ねぇ、彩喜くん……。



