純白の羽



安心出来る。

私は普通。


白羽は天使になるんだ。

例えここからいなくなっても、天使になる。

それからみんなを見守るの。


空でも必死に努力して、みんなを守る。


白羽の分まで生きてもらう。


学校に着いて門をくぐった時、彩喜は言った。


「今日の帰り、大事な話するから、びっくりするなよ?」


大事な話。

ずっと気にしていたら、いつの間にか放課後に。


今日も無事でいてよかった。


「朝の話 覚えてる?」


帰り道、彩喜が聞いてきた。


忘れるはずない。

むしろずっと気になっていたほどだ。


「ちゃんと覚えてるよ♪」