純白の羽



ザクッ ザクッ ザクッ


「霜…11月は霜月!睦月 如月 弥生 卯月 皐月 水無月 文月 葉月 長月 神無月 霜月 師走!もうすぐ受験!私立一本で終わらせて、早く楽になった方がいいからね♪風邪ひくと長いし、その前に♪」

「天使っ!」

「あ!彩喜くん!」


仲良くなったため和泉くんから彩喜くんに格上げ♪


「具合どうだ?」

「元気元気♪」


にっこり笑って言ってみたら、ポッと赤くなって後ろを向いて言った。


「い、行くか、学校」

「うんっ!」


彩喜は白羽にわからないように、さりげなく歩幅を合わせてくれる。

白羽にはバレているけど。


「ありがとね」

「……なにが?」

「歩幅♪」

「……っ別にっ……天使は走れないから……な?」