目の前のミルクティーはすっかり 冷めてしまった。 店主を呼び、追加で同じものを頼む。 目の前の空っぽの席。 さっきまで、あの子が座っていた席。 テーブルの端に置かれた、五千円札。 あの子の背筋のように真っ直ぐなお札。 また煙草を火をつける。 灰皿の中には6本も吸殻がある。