髪の毛…どうしようか…。




胸元くらいあるこげ茶色の髪を

二つに持ってみた。


愛されヘアー、ツインテール☆


ポーズを決めてみたけれど、

鏡に映るツインテールのあたしは

驚くほどに歪なものだった。



「げっ。こんな髪型、普段全くしないから似合わんっっ!」



慌てて手を離した。


さっきのダメージが強過ぎて、

なんだか一気に気力が削がれてしまった。



「…このまんまでいこっと。寝ぐせは直したし、いーや」



ドレッサーの前から退いて、

キッチンにあるかぼちゃスープをお皿に入れ、

フランスパンをオーブンで焼く。


芳しい香りのパンにバターを塗って、

冷蔵庫から取り出したレタスのサラダに

胡麻だれをかける。



んー、美味しい!



朝食を済まして洗い物を終え、


鞄を持ち、新しい高校に向かった。