青い向日葵



「大野くん」


「ん?」


「ひまわりの花言葉って、知ってる?」


杉本はステンドグラスに目をやりながら呟いた。


「いや」


「あなただけを見つめます、なんだって」


「あなただけ……」


「春野ちゃん、ひまわりが好きだって言ってたから、調べたんだ」


久しぶりに耳にした春野という響きに、胸が締めつけられた。


「春野ちゃん」


杉本は静かに切り出した。


「春野ちゃんが自殺したのは、僕のせいだ」


「……え?」