「こら!もう少し静かに……」 「どこだ!杉本秀はどこの病院だ!」 職員室で声を張り上げると、担任が慌てた様子で俺のところへやって来た。 「落ち着け、大野。落ち着け」 「落ち着いていられるかよ。なんだよ重症って!どこの病院だって聞いてるんだよ!」 「大野っ!!」 担任にがっちりと二の腕を掴まれた。 「落ち着け。今杉本は頑張ってるんだ。お前が今行ったところで面会謝絶で会えない」 担任は諭すように、言葉をひとつひとつ噛みしめるように言った。