「何にでも耐えられる忍耐力」 と、少し真顔で言った。 俺と春野は、さっきまではしゃいでいたのを忘れて、杉本をじっと見た。 「忍耐力があれば、どんな困難だって乗り越えられるだろ?」 そう言って、杉本はふんわり笑った。 風が、杉本の髪をさらさらとなびかせた。