青い向日葵



その笑顔はいつもの無垢な感じ。


俺の苦手な感じ。


でも、昨日の今日だけにこの笑顔の意味が俺にはわからなかった。


ただ単に、自然にそうしているだけなのか。


それとも、自然を装っているのか。


「他にいねぇのかよ」


ぶっきらぼうにそう言うと、


「いないから頼んでるんじゃない」


と。


俺は大きなため息を一つついて、


「ったく、しょうがねぇな」


と、渋々受けてしまった。


「よかった。助かるよ」


杉本は満面の笑みを浮かべながらそう言うと、少し離れたところから俺達の様子を窺っていた女子たちのところへ行き、「やってくれるって」と報告していた。