「痛いよ!!」

 私は怒鳴る

「痛いか?お前がちゃんとしないからこうなるんだ!!」

「勝手な事言わないでよ!!」

 私は怒鳴る

「お前はな!!朝は起きないし!!夜は帰ってこないし!!髪の毛は染めるし!!」

 父が怒鳴る

「朝は起きないよ!!夜は帰らないよ!!それは悪いかもしれない!!
 だけど髪は良いじゃん!」

「何だと!!そんな染めるような髪は切ってやる!!」

 はさみで髪を切る

「なにすんのよ!!止めてよ!!いや!!」

 泣きながら必死に抵抗する

「あなた!!何やってるんですか??」

 母が来て怒鳴る

「おしおきだ!!」

 ハサミを床に投げ捨て怒鳴る

「こんな家出てってやる!!」
 
 泣きながら出て行く

「あっ!祐美!!あなた!!どうするんですか!!」

「放っておけ!!自分から出て行ったんだ!!」

「バカバカバカバカバカ!!バカー!!!」

 泣きながら走る

「あっ!祐美ちゃんじゃないか!おはよう!あれ?祐美ちゃん?」

「おっ!祐美じゃねえか?何してるんだ??」

 歩いていた幼馴染の文也が裕美に気づいて声をかける

「うっう・・・!」
 
 私は泣いている

「おい!どうした!!何があったんだ!!」

「お父さんに乱暴された。えぐっ・・・家出てきた」

 泣きながら文也に話す

「マジかよ。ひでぇな。とにかく俺の友達にその髪整えてもらおうぜ」

「うん」

 二人は歩き出す