「私今日お父さんに話してみる」

 ファーストフード店で拓哉に話す冬実

「でもきっと反対されるんじゃあ」

 心配する拓哉

「きっとね。お父さんは優しいから。だからこそ反対する」

「じゃあ俺達」

 沈む拓哉

「私がエイズだしお父さんも同じ事で苦しんだ。だから同じ思いして欲しくなくて」

「そうだよな。でも俺は君の両親が覚悟を決めように覚悟を決めてる」

「それは分かってる。だから話すの。一緒に家に来て!」

「ああ」

「じゃあ今から行こう」

「ああ」

 店を出て家に向かう二人

「ただ今」

 家に帰る冬実

「お帰り。ん?誰だ」

「お父さんに大事な話があるの」

「まさか」

「この人は私の彼氏なの。交際を認めてほしいの」

「始めまして。いきなりすみません」

「ああ!お前は俺がよく行くコーヒー屋の気のいい店員じゃないか!」

「ああ!貴方は!!」

 お互い顔見知りで驚く二人

「知り合いなの?」

「ああ。こいつと付き合ってるのか?」

「うん。交際を認めて。お願い」