これは私への罰だろう。神様が私に与えた罰だろう。私は罰を受けて当然の人間!私を
想ってくれてる彼の気持ちに応えられない。もうどうする事も出来ない!どうする事も


「汚くなってるなぁ」

 お墓に着いて話す文也

「そうですね」

「俺墓洗うから拓哉は枝切ってくれ!」

「分かりました」

 作業に取り掛かる二人 

「ふぅ。終わった。じゃあお供え物して手を合わして帰るか」

「ええ」

「裕美。冬実。中々来れなくてごめんな」

 文也が言う

「俺もだ。拓美は元気でやっている」

 拓哉が言う

「冬実!ごめんな!だらしない親で!お前を死なせて!!」

「御父さん」

「本当にごめんな!」

 泣きながら話す

「悪く思った事なんて一度もないよ。私幸せだったよ」

「冬実?」

「私2人の間に生まれて凄く幸せだったよ。生んでくれてありがとう」

「冬実なのか?」

 冬実の声が聞こえた気がして咄嗟に言う

「御父さん?」

 その行動を見て首を傾げる拓哉

「今冬実の声が聞こえたんだ!」

「会いに来てくれたんですね」

「ああ。くそ!どうすれば忘れずに前に進めるんだ!!」

 悩む文也

「・・・・・・」

「うっ!」

 文也は突然意識を失う

「御父さん!!御父さん!!」

 慌てて駆け寄り心配する拓哉