1年後

「さぁてと。洗濯物を干すか。文也は掃除機かけてくれない?」

「ああ。やるよ」

「お願いね。うっ!」

 私は倒れる

「裕美!!」

 裕美に駆け寄る文也

「・・・・・・・・・・・」

 反応しない裕美

「今救急車呼ぶからな!!」

「・・・・・・・・・・・」

「すみません。救急車をお願いします」

 救急車を呼ぶ

「患者さん大丈夫ですか?」

 来て裕美の心配をする隊員

「はい。息ははあります」

 冷静に答える文也

「では救急車に。貴方も来てください!」

「はい。冬実も行くぞ!」

「うん」



その後裕美は病院で死んでしまった。
エイズで、冬実もいつかは。
俺もいつかは、考えると恐ろしい。
冬実を失う事を考えると恐ろしい


「ねぇお父さん?何でお母さん帰ってこないの?」

 冬実が聞く

「それはこの石の中に入ったからだよ」

「いつになったら帰ってくるの?」

「冬実が良い子にしてたら帰ってくるよ」

「じゃあ良い子にして待ってる」

 笑顔で話す

「そうだね」

「お母さんが帰ってきたら真っ先にお帰りって言うんだ♪えらいでしょ?」

「ああ、冬実は偉いね」

「へへへ。お母さん早く帰ってこないかな?」

 笑う冬実

「神様!!この子は何にも罪はないのに何でですか!!裕美!!裕美!!」

 お墓の前で崩れて泣く文也

「お父さんなんで泣いてるの?どこか痛いの?痛いの痛いの飛んでけ!」

 文也の頭をなでる冬実
 
「ごめんな!!冬実!!本当にごめんな!!」