プラトニックラヴ~大切な人々へ~

「冬実を幼稚園に送ってくるね」

「ああ。気をつけろよ」

「うん」

「いってきますパパ」

「いってらっしゃい」

 冬実の挨拶に返事をする文也

「パパもお仕事頑張ってね」

「パパ冬実の為に頑張っちゃうぞぉ」

「わぁ~~~~~~~い」

 冬実を高くあげる文也

「じゃあ行って来るね」

「ああ。いってらっしゃい」

 文也が裕美のおでこにキスする

「じゃあ」

 二人は家を出て車に乗り出る

「パパはママのおでこに何したの?」

「冬実は知らなくて良いのよ」

「知りたいよ」

「知りたいの?いってらっしゃいの代わりかな?」

「よくわからないや」

「さぁ。着いたわよ。今日もいい子で居るんだよ」

「はぁ~~~~~~~~~い」

それから3年の月日が流れた。冬実は小学校に通うようになった。
冬実は幼稚園で出来た仲の良い友達と毎日一緒に通っている。
でも冬実は・・・・・・・。冬実は・・・・・・・・・・

「明日から小学生だな。どうだ?」

 文也が学校の下見の帰りに門の前で冬実に聞く

「明日の入学式が楽しみだよ」

 冬実は嬉しそうに返事をする

「そうか。ふふ」

「沢山勉強してママの病気を治すんだ」

「そうか」

「お医者さんになってママのえのぐって言う病気治すの♪偉いでしょ?」

笑顔で話す冬実

「冬実。ありがとう。ごめんね。ごめんね。エイズは治らないの」

 裕美はしゃがみ冬実を見ながら泣く

「ママなんで泣いてるの?どこか痛いの?痛いの痛いの飛んでけ」

 冬実が頭をなでる

「こんな母親でごめんね!!こんな母親で!!」

泣き崩れる裕美

「冬実」

黙って見る文也

「ごめんね!ごめんね!ごめんね!冬実!」

 裕美は泣きながら喋る

「裕美」

黙って見る文也