「裕美!!代われ!!おいこら!!ボケ!!」

 文也が怒鳴る

「いきなり出てきてボケとは何だ!!」

 海斗も怒鳴る

「裕美を妊娠させておいて!!逃げんのかよ!!」

 文也は更に怒鳴る

「なっ!!そっちが先に言い寄ってきたんだぞ!知るか!!」

「確かに始まりは裕美かも知れない。裕美は悪いことをしてきた」

「ならいいだろ!!」

「だがお前は裕美よりもっと悪いことをした!!裕美の前に来て謝れ!!」

「ふん。とりあえずは行ってやる」

 海斗は電話を切る

「海斗ってやつこっちに来るってよ」

「そう」

「ちっち面倒なことになったぜ。妊娠なんていうへまやらかしやがってよ!」

 海斗は現れてすぐに面倒臭そうに言う
 
「てめ!来てすぐそんなこと言うのかよ!!」

「海斗さんのバカ!!」

 私は叫ぶ

「何とでもいうが良いさ!とにかくお前は用済みだ!!」

「てめ!!この野郎!!」

 文也が海斗の顔に殴りかかる

「つっ!うぜえんだよ!!消えろ!!」

 海斗はよろけるが文也の顔に殴り返す

「うぉらぁ!!死ね!!」

 ローで海斗を蹴る

「上等だ!!てめぇぶっ殺す!!」

「おらぁ!!」

「てめぇあいつの彼氏か?だからこんな事するんだろ!」 

「彼氏じゃねえよ!」

 文也は叫ぶ

「なら片思いか?援助交際してる女が付き合ってくれると思うか?」
 
「二人ともやめてよ!!誰か!!誰か!!」

「やめないか!!ここは病院だぞ!!」

 先生が病室に入って怒りまた去る

 「ちっ!!」

「もうやめてよ。大切な人失いたくないよ」

 泣きながら話す

「裕美。お前」

「ふん!勝手にやってろ!!」

 海斗は病室から去る