君だけを……。




そんな表情が気に入らない。


俺は、平気じゃないのに。




「やめるわけ、ないだろ」




そう言って、続きをする。



俺はもう、元には戻れないから。


離れられないから。



哀が自分から離れない限り、このまま。



ダメだと分かっていながらも、体は哀を求めている。


一緒にいる時だけでも、幸せを感じさせて欲しい。


心を満たして欲しい。