君だけを……。




それが私にはちょうど良かった。




就職は地元に決めた。


2度と会えないのは分かってるけど、少しでも近くにいたいためだった。


自分でも呆れるくらい。



就職試験の時、人知れず帰って来た。


駅に着いたとたん、涙が溢れそうだった。


何もかもが懐かしくて、こっそり高校にも行った。



ここで出会い、別れも経験した。

何も変わらない風景。

そして、私の想い。


全て胸に閉まって、また短大へ戻った。