君だけを……。




俺は、もう少しで殴るところだった。



それをなんとか思いとどまり、その場から立ち去った。




これ以上話してると、本当に殴ってしまいそうだったから。



元カノにもだけど、自分自身にも腹が立った。



ずっと近くにいたのに、何も気付けなかったから。