君だけを……。




そんな日々を過ごし、高校を卒業した。

そして、就職した。


もう勉強なんてしたくなかったし、会社に入れば告白もなくなると思ったから。



働きがいのありそうな製造業の会社に入った。


純は短大に入り、時間が合えばたまに会っていた。



哀のことは一切、話しに出なかった。


仕事や短大の話しばかりだった。




1年目は、仕事に慣れることで精一杯だった。


ミスしては上司に怒られての繰り返し。