「す、すきまにっ」
「だから、この家には都市伝説の怪異は入ってきませんから」
すがる好美のせいで頭のタオルが落ちた。好美と軽く距離を取り、タオルを手に取る。
「目が、あって……!」
「今度は隙間女を“勘違い”したんですか」
半ば渉にとって予想していたことだった。
「このままでは深夜の家なりにさえびくびくしますね、好美さんは。少し僕の話に付き合ってください」
返答は求めてないのか渉は好美を横切る。居間に向かうらしかった。
「渉くん……」
「大丈夫です。不安ならそこにいてください。何もなかったら呼びますから」
一人になるとはある意味、フラグだ。恋愛フラグではなく、ホラー、ミステリーにすれば、先に襲われるポジションだ。


