不思議少年はかく語る



いつもならば胆を冷やすような画像でしかないが、口裂け女を見た身としては、その不気味さがやけにリアルに見えた。


こんなものが本当にいる。髪が長く、鋭い目を持つ、にんまりと笑う隙間女。異形たるのにいてもおかしくないと思った。


「っ……」


すぐにページを閉じたが、頭にはあの“似顔絵”が笑い続けている。


あんな笑顔で怖がる自分を隙間から覗いているのではないかと、先ほどから“強くなる視線”に肩をすくめた。


どう表現すべきか。誰もいない、いないはずなのに、多くに注目されているような気配。コレが一人なのだから、きっとそいつは自分を舐め回すように、餌を狙う獣のように、玩具を見つけた子供のように、こちらだけに眼球を置いている。