ページをスクロールしてみれば、春夏秋冬以外にも、一(にのまえ)、六月一日(うりはり)といった普通ではない名字がある。
とんちを利かせたのか、お洒落さを盛り込んだのか、柏木という聞いたことがある名字の好美にとっては憧れたが、深く考えれば凡庸な名字が親しみやすくいいだろうと思う。
いちいち名字の漢字と読み方を説明するのは面倒だし、こんな難読超えた名字では認識もされづらい。
名字だけでなく昨今、名前までも『人とは違ったものを』と漢字にあり得ない読みをつける親はいるものだ。
騎士でナイトと読むはマイナーとなるが、苺(ベリー)ちゃん、光宙(ピカチュウ)君は、見るに失笑をする。
こんな変わった名字なら渉にも“それ相応”の名前でもいいかもしれないが、逆に名字がレアであるから名前は普通にしたのかもしれない。


