窓際の一番後ろの席。
物理的に距離を置くには十分すぎて、精神的で言えば好美とクラスメイトは対岸にいるようなものだった。
関わらず、ただ好美が学校に来るのは事務的なものと化けていた。
だというのに、それでもいじめたりないのか、クラスメイトは時折、こちらに来るのだ。
こちらをちらちら見て、ひそひそ話し込んでいたグループがいた。
次にジャンケンをし、負けたであろう男子がこちらに近づく。
「なに?」
机の前に立つ男子を睨むように好美は見たが、男子は何も答えず、いきなり好美の机を持ち、地震さながらに揺らしてみせた。
びっくりして押さえることもできずにぐらぐら揺らされる机はきいきいと軋む。


