――つけてたのかな。
帰ってきた時にすぐに温かくなりたいと、こたつをつけっぱなしで出かけることもあると、好美はまとめた。
お茶を用意した渉は好美に差し出して、ようやく自分も座る。
好美の正面。
音も立てずにお茶を飲んだので好美も真似たが――熱かったのでやめた。
「誰かを招いたりするのが頻繁にあるわけではないのであいにくと茶請けをきらしてます。
二日前ならミカンがあったんですが、魔法使いに食べられてしまいました」
「い、いらないから大丈夫」
魔法使いとは冗談なのか渉の顔からは察せずに、つっこむこともないと好美は遠慮をした。
「そうですか。夕食はどうしますか」
「それも要らない」


