――私がうといのかなぁ。
どの都市伝説も、クラスメイトは知ってるーと言うのを見てはそうも考える。
うといと言うよりは、話し手が好美に向かないので、口承たる噂がこちらまで来るはずがなかった。
好美は自分がいじめられていると思っている。
高校に入った当初は特に何もなかったのに、ある日突然、友達が無視をし始めたのである。
友達だけではなく、担任にしてもそうだ。今の時代、世の中は冷たく、“他人でいることに積極的”になるらしいが、なんとも虚しかった。
最初は泣いた。
だが、泣いても誰も見向きもしないのでやめた。
みんながそうなら私も近づかないと、半ば自棄で、好美はクラスメイトから距離を置いたのだ。


