目に映る全貌。
神社のようだに相違なく、階段から社に近い家に続く石畳。風流もさることながら、左右対称に灯籠が置かれており、ぼうと灯りをともしていた。
ここまでならば、日本風景と納得できるが。
かさかさかさ。
あちこちで紙を擦り合わせたような音を鳴らす物がいけなかった。
風車。
縁日で売られ、昔の子供の遊び道具たる風車が至るところに――それこそ畑に植えられた作物らしく、規則正しく整列していた。
どれもが赤い羽、四枚羽の風車。
決してそんなことは――信じたくはないが、好美の目には風車の羽が“まったく同じく回っている”ようにさえ見えた。
――風、拭いてないよね。
手を広げて、風の有無を知ろうとするが細やかにもないように思えた。


