不思議少年はかく語る



(四)


迷わなかったと言えば嘘になる。


ただ、“一番安全な場所”という口説き文句が好美の足を、渉のあとにつかせてしまったのだ。


知らない人。
しかもか異性の家。


親はいるのかと聞けば、一人暮らしです。と答えられたので、ついていきながらでもこれでいいのだろうかと再三己に聞いていた。


けど、守ってくれる存在は彼しかいないと思えて、結論は右往左往しながらも行くになっていた。


渉の見た目と立ち振舞いもプラスしているのかもしれない。


生真面目な格好は人畜無害な性格に思わせ、大人びいた雰囲気はモラルを守れるしっかりした人にも見えた。


それらを踏まえて、好美の足はとつとつと渉の後をついていったのだ。