「本当に、もう大丈夫な、の……?」
「大丈夫だとは思いますが……」
思いますが、とつくあたりはどこか不安要素があるのだろう。顎を指で撫でて、渉は唇を開く。
「こうも都市伝説――しかもか生死が関わる怪異たちに会うとなると一人でいるのは危ないかもしれませんね。二度あることは三度ある。三度目の正直とも言いますし」
この際の『正直』とは、二回逃れられた好美が、三回目にして捕まるの意だ。
好美にしてみれば、危ないの言葉だけで十分肝が冷えた。
「ど、どうすればっ」
「泣かないでください。今重要視するのはあなたの家に向かっているメリーさんに対してですから。今晩家に帰らなければ、メリーさんと会うこともないでしょう。
時間が経てば、アレは“次”に行きますから」


