不思議少年はかく語る



「こっちに……!」


メリーさんとはあまりに有名であり、これから起こることを安易に想像できたが――現実的に考えて、果たしてそれは起こりうることなのか。


幽霊をまったく信じないわけではないが、相手は都市伝説にして、有名すぎることからただのジョークとも思える。


手のかかった、それでいて陳腐ないたずらにも考えられる。


誰かがメリーさんに便乗して、こんないたずらをしている。


悪質だった。
電話を叩きたいとも思うが――その好美の感情を見計らったようにまたあの音が鳴る。


リリリリ、リリリリ――


電話の近くにいたからか、いつもよりもうるさく感じられた。


さっきあったならば、今の電話もそれ繋がりと見るべきだ。