「……」
窓際の一番後ろの席。
窓際ならば光は当たるも、何故か冷たく思えた。
――おいおい、なに信じてんだ。
何かに見られている。
席に座った何かがこちらを見上げている。
だなんて伸樹は薄気味悪さを感じ、生唾を飲んだ。
「おーい、びびってんのか」
「っ、う、うるせーよ」
はやし立てられて、伸樹は足をあげる。
――ざけんな、呪いなんかあるはずねえ。ありっこねえんだ!
強く否定を繰り返したのは“その裏側が可能性としてあった”からではないだろうか。
周りは普通の日常たる世界なのに、この席だけ、ぽつんと日陰にいるような寒さと虚しさ。
「くっ……」


