「くっだらねぇ」
口を挟まないつもりだったが、終わらない話に伸樹がイラつき、話の腰を折った。
「あそこの机は養護学級に通う生徒がこっちのクラスに来たときように残してるだけだ。ただそいつ、今不登校らしいから来ないだけで、呪いの席とか、んなの関係ねえよ」
月見高校には障害者も扱うクラスがあり、親と担任の意向で時折、通常学級に迎え入れることもある。
あの席は、そいつの居場所。来ないのは不登校気味だからと、話を折るにしてはずいぶんと興ざめなことを伸樹は言った。
「ほんとだよー、ほら、罰ゲームとか度胸試しとかでいたずらして怪我した人いるし」
「たまたまだよ、たまたま。いたずらした瞬間に空からタライ降ってくんなら呪い信じてやんよ。
ただ数日後とかにあった怪我とそれをわざわざ繋げんな」


