「学校の七不思議」
「都市伝説じゃねえじゃん、それ……」
「都市伝説だよ。月見高校には呪われた席があるって、ここら一帯じゃ有名じゃん。実際に新聞にも載ったし、何より、私たちにしてみれば身近じゃん」
新聞に載ったのは交通事故の記事のことだ。そこに呪いなど書かれていないが、どこからかこんな噂がたったのだ。
『呪われた席に座ったから』と。
「この前もさ、あの席――つうか机にいたずらして、怪我した奴いんじゃん」
「まあ、な」
そういって、皆一様に例の席を見た。
このクラスメイトにとって、もっとも身近な“都市伝説”。


