不思議少年はかく語る



――しゃべり方おかしくないよね。


今更ながらかもしれないが、ずっと誰かと喋ってこなかった好美は、果たしてきちんと“会話”ができているかが心配になった。


声は出ているが、受け答えはどうか。渉は私と話してイラついてないかと気にかけたが。


「渉くん、あのさ……」


「なんですか」


好美が足を止めたのを知った渉も止めて、顔を合わせる。


ただ好美が恥ずかしそうに視線をずらすので、目が合わない。


「休日……土日も色んなところに出かけるの?」


「絶対とは言いませんが、ほぼ出かけます」


「えっと……平日は……どれぐらい出かけるの?」


「特に時間は決めていないのでまばらですが、昨夜好美さんと別れたあたりの時間までは出歩いてますね」