在籍しているのに、高校に平日行かず己の探求に生かすとは、やっていることは趣味に奔放した人でしかないが、好美にとってはやりたいことを見つけて進む渉が羨ましくも思えた。
――価値ある人生なんだろうなぁ。
流されるがまま生き、更には今や無視されて廃れた心には、渉の姿がピカピカ見えた。
「その……探求って、やっぱり都市伝説関係?」
「はい。僕の探求は“身近な伝承”を知ることから始まります。都市伝説もその一つでしかありませんが、数が多いため今となっては五年の付き合いですね」
「五年も都市伝説を調べたの」
「五年調べてもまだ足りないぐらいですよ。あと数年は色々と回るでしょうね」
「へえ」


