不思議少年はかく語る



(八)


渉のおかげとあってか、好美は怖さに震えることなく眠ることができた。


最初は古い家のために家なりが起こり、怖々としていたが、『これは怖いモノじゃない』と自然に思えて、眠れたのだ。


起きたのは五時。

寝る前からこれぐらいに起きようと決めていたのだ。渉にも了承を貰い、目覚ましをその時間にセットしてもらった。


こんなに朝早く起きたのもわけがある。


「大丈夫ですか?まだ疲れが抜けない時は学校休んでもいいかと思いますが」


「大丈夫」


石の階段に至る直前の心配事を好美はそう言った。


一度家に帰り、好美は学校に行くつもりだった。


事務的でしかない学校でも、休めばいじめる皆の思惑通りになるんじゃなかろうかと好美は休まなかった。