不思議少年はかく語る



お茶の匂いが鼻を通る。出されたお茶だが、どちらも飲むことはなかった。


「プラシーボ効果って知ってますか」


「何かで聞いたような……」


「ただの頭痛薬を、医者が『これで腹の痛みが良くなります』と言い患者に渡す。頭痛薬のはずが飲んだ患者は確かに腹痛が治った。

簡潔に言えば、暗示です。あなたが作り上げた――視た、目と口は、『かごめかごめを歌ったから来る』と言う都市伝説を信じて、勝手に想像したにすぎない」


渉の説明でプラシーボ効果については分かった。


確かにその説があるなら、好美が視たというアレは見間違えにすぎず。


その都市伝説を“知っていた”ことから、何かあると思い込んだ。