「子供の霊、だよね……」
「子供には違いありませんが、あれは胎児限定の話です」
字面だけで水子を子供の霊とだけ見ていた好美にとっては、そうなんだと思えた。
「堕胎した命もまた水子になると言います。どこかでは自分勝手に堕胎を繰り返す母親ないし、計画性なしに子作りばかりする父親には水子がたくさん取り憑いているとの噂もありますが……まあ、それはいいとして。
『だるまさんが転んだ』より『かごめかごめ』が広まったかは、流産の歌と水子に繋がりがあるからです」
火のない場所に煙はないように、好美が知らないだけで、それがそうなったというきちんとした理由があったらしい。
「さて、そこでこの都市伝説の対処法は“歌わない”だけですが、人間の思考は自由がきけて不自由です。
スイッチのようにオンオフと“はっきり分けれる機能”はない。無心をしようとも座禅をしない一般人がやっていきなりできるわけがありませんからね。
“考えるな”という時点で考えていますから」


