不思議少年はかく語る



(七)


「髪を洗っている時に『かごめかごめ』を歌ってはいけないのは、目を瞑り、腕をあげている状態がかごめかごめの鬼に近く、それに誘われた水子たちが集まるからです」


話すと言った渉は、こたつで対面する好美にまずそういった“起因”を話した。

二人の前には渉が淹れたばかりのお茶がある。


「地方では『だるまさんが転んだ』でもいいらしいですが、都市伝説としてよく伝わるのがなぜ『かごめかごめ』かと言うと、あの童謡は“流産の歌”だからです」


「流産……」


「まあ、これも一説に過ぎません。なにせ『かごめかごめ』は色んな見方ができる。駆け落ちの歌詞だとか、死刑の仕方だとか、ただ有力説として『流産』があるんですよ。

これが歌ってはいけないのが『かごめかごめ』であるのかの理由ですが……水子って分かりますよね」