「伊藤、俺と付き合って。」





私に告白してきた相手は隆司と同じバスケ部の
高木慎也くん。





高木くんはバスケ部の部長で2年生のなかで1番バスケがうまいらしい。





クラスではムードメーカーなんだって。





だからかなりモテる。





私、そんなすごい人に告白されたんだあ…。





でも………。





「ごめんなさい。気持ちはうれしいけど…高木くんとは付き合えない。」




「そっか…。好きな人とかいるの?」





高木くんの質問に
私は戸惑った。





「えっと…」


そのとき…


−がらっ





高木くんと私はびっくりしてドアの方を向いた。






「慎也…と、伊藤さん?」







教室に入ってきたのは
隆司だった。