「んでこっちは、なんだ?」


どこかの優待券らしい。


「この会社の優待券。もちろん、ラブホ以外でも使えるから。」


そう美咲サンが言うと、雅也サンがすかさずパンフレットを渡して来た。


シティホテルが1件とビジネスホテルが3件、ラブホが6件と圧倒的に多い。



「こんなに経営してたのか…。」


祐チャンも知らなかったんだ…。


「まぁね(笑)んじゃ、千華チャンまた連絡するね☆」


「はい!!ありがとうございました。」



ホテルかぁ〜。

祐チャンは、何も言わずにあの優待券しまってたってことは、いつか連れて行ってくれるって思っていいよね。



「あんなの引き受けて大丈夫なのか?」


「うん。いつかは私だって母親なるだろうし。」


「そうだよな。無理だけはするなよ。」


「うん。」



無事に矢島先生と決着がついた。

たくさんの人に迷惑かけっぱなしだけど、ちゃんと助けてくれる。


ありがとう。



………



……