6月の半ばの土日。
新チームになって2つ目の大会である、地区・県総体がある。

それが、今日と明日。


今年は当たり年なのか、弱小校と戦う事になった。




「…1試合目はこれで行く。いくら相手が南高だとしても、油断するなよ。」


「「はい!!」」


試合前のミーティングを終え、コートへ移動した。



「千華、記録頼む。」


「はい。」


こういう大きな試合の時は、祐チャンも智クンと一緒に采配をとるから、記録は私が録ることになっている。


琴音はこれまでの分析を踏まえて、祐チャンと智クンの補助をしている。



ピー。

前半が始まった。

これまでの練習の成果を、発揮してくれればいいんだけど…。



………


……


開始早々、こっちの流れに持っていけた。




「「ヨッシャ!!」」


ピー。

1点目が決まった。


「何点入るかな?」


「今日は、滝口の調子良いみたいだから、結構入るんじゃないか?ほら。」


「おぉ〜!」


祐チャンと話している間に、2点目が決まった。



………


……





ピッピッピー。


試合終了。


前半の2点を守り切って、まずは一勝できた。



「お疲れ様。よくやった。しっかり休憩して、1時間後にミーティングな。」


「「はい。」」