クアドロフォリオ国。第一王女…。プリンセス·ステラ。






オリビーナの森にて弓の修行中。
王国でも指折りの弓の名手であり勇敢なプリンセス。






愛馬のロゼッタに股がり疾走中。





イライラ…。なんてやってられない。
龍退治をしてこい?
ありえないわ!
悪さしてるなら未だしも伝統だからしょうがない。
なんて勝手なの?やだったらやだ。
縛られるのは大嫌い!




そのまま虹の滝にダイブ!愛馬はまたかと滝の上で待っていた。





ステラはストレスを発散する時はいつもダイブしている。





滝壺からザブザブ泳いで岸に上がる、波もない緩やかに溜まるそこは秘密の場所。





だが先客がいた。





昼寝?をしているなんて間抜けなドラゴン…。





ただ、綺麗だった。





長い睫毛が動きエメラルドの瞳が見つめてた。





じーと見て動かない。





どうする?今から倒して宮殿にやりました!て帰る?
龍退治の装備はしてない。むしろこっちが不利。




双方で見つめ逢い動かなかった。





だが静寂は破られた。





「服来たら?」





「は?」





姫らしからぬ声を出す。




「わかった僕も着替えるからさ…。」





いやそうじゃなくて…。なんて龍が私に話している普通に。
頭はやや混乱していたが勇敢と言われた姫は叫ぶ…。




「私は…第一王女ステラ!貴方は竜族か?!」





矢ををむける。





「矢は効かないよ。あのだから…。」





大きな爪をこちらに向けた。矢を放つも硬い皮膚に弾かれる。





ため息をつくエメラルドの竜。





「食べないから…。お願いだから、その…。服を来てくれないかな?」





服?






ダイブをした為に…。服は透けていた。無論水が滴っている。