風子仕様の恋模様。


奥に進むにつれ「風間連れて来れば良かった」という思いが膨らむ。

お目当ての資料を見つけほっとすると


ガチャッ


………えっ?


扉の閉まる音と誰かの足音が聞こえた。

でも私の位置からじゃ人影は確認できない。
ってゆーか資料室で誰かと出会うなんて、砂漠でオアシス見つけるくらいの確率だよね。

いや、言っててあんまり意味わかんないけど…。


足音はウロウロとしている感じで、なんだか本能が「出くわすな!」と訴えてきていた。

そのせいか自然と忍び足で扉へと足を進める。